お借りしました!:みとびさん宅より アラタ君


「ターディ、火炎放射!」
「アイリス、凍える風!」

ブースターの火炎放射と、マニューラの凍える風が激突する。ぶつかり合っている中心地点では、氷を紅蓮色の輝きが溶かしつくし、その炎を閉じ込めて仕舞うほどの零度を纏った風がせめぎ合っている。どちらも互いに一歩も譲らず、水蒸気が周囲の気温を少しだけ上げる。
次の瞬間、互いのトレーナー達が飛び出した。ブースターの後ろからは、ゴーグルをつけた金髪の少年が、マニューラの後ろからは、茶色の髪に金色の瞳が特徴的な少年が、互いのポケモン達の放っている技の合間を縫って走り出す。そして、

「「たぁああっ!」」

茶髪の少年が放った握り拳を、ゴーグルの少年は体を縮めることで回避。そのまま、相手の懐に潜り込むように縮めた体から素早く足蹴りをする。見事に足に引っ掛かったところを、すかさず追撃のための拳を振り上げ――――金色の瞳を細め、口元をにやりとさせた彼と目が合う。
瞬間、相手のマニューラが自らの主人の首根っこを掴んで、こちらへ鋭い爪による攻撃を加えてくる。間一髪のところで回避し、距離を置くために後方へと飛ぶ。先ほどまで戦っているフィールドを見れば、ブースターは少し驚いた表情をしていた。先ほどまでマニューラがいた場所に"気合いのタスキ"が転がっており、主人を助けたマニューラの身体を良く見れば、所々煤焦げているようにも見える。
どうやら、自身が立ち向かっていた相手よりも、主人の救出を優先したようだった。茶髪の少年が、ネイロと呼んでいたマニューラの頭を軽く撫でていた。と、少年は顔を上げると、こちらへ向き直り、

「おい、お前! えーと……名前、なんだっけか?」

思わず肩をこけさせる。
今、居る場所はポケモンバトルと主人同士の闘いが楽しめる闘技場だった。戦う前に、アナウンスで互いの名前は呼ばれているはずだったのだが、どうも、向こうの少年は聞いていなかったらしい。それだけ、戦う前から集中していたのか、元々相手の名前に興味がないのか。
小さく息を吐き出してから、彼は自分の付けているゴーグルを上げ直し、

「俺はオーレ地方のアラタ! それから、こっちはダーディだ!」
「ブィ!」
「そっか。俺はキングダム地方のフォル! それと、マニューラのアイリス!」
「ニャァ!」

観客の声にかき消されないように上げた声に、フォルもまた声を上げる。そして、彼は金色の瞳に楽しそうな色を滲ませると、

「最近、ポケモンバトルばっかりだったからな……こういったバトル、楽しもうぜ、アラタ!」


そんなある日リアルファイト


(「あ、もちろん能力は使わないからな!」
 「の、能力?」
 『ちょっとフォル、ややこしい事を言うんじゃないわよ』
 首をかしげるアラタの前で、フォルはマニューラに頭を軽くはたかれていた)
101113/そ、そんなわけで、ツイッター上でお世話になっている方のぴくトレさん(オリトレでも大丈夫かな?)をお借りしてお話書いてみたりというか
みとびさんが「リアルファイトする子です」と言っていたから調子に乗って書いてしまって大変申し訳ございませんorz
というか、リアルファイト頑張ってみたけどリアルファイトっぽくないね、駄目じゃん、フォルの奴m(そこか)
本当はもっと掴んで投げたりするシーンを入れようかなと思ったのですが描写が力尽きましたすみませんorz

ちなみに、フォル(正式名はスフォルツァンドだけど相変わらず長いので、必要な乗り以外は短縮することにしたよ(ぁ)の手持ちは氷で構成されているので、
炎ポケモンの多いアラタ君には勝てないんだけどね☆とか言い訳しつつ、他のオリトレさんも実は虎視眈々と書く機会を伺っていたりとかなんとk(蹴)