トロイメライの奇跡 〜Tea Break〜

 出演キャスト様
キャラ名 キャスト様 台詞数
ミルモン あきら様 43
シュガ 27
レディ 墨染一夜様 26
アルーグ 吉田史記様 44
ファースト 結城陽様 26
ラプサン 更科真都様 16
ペコ うだちかの様 9
リゼ 砕牙鴇様 9
アヤカシ 笑兵衛様 15
フラワー さくらひづき様 5
 提出フォルダ名
toro2-貴方の名前


役名 番号 台詞 注釈
1.一目ぼれの瞬間
【▲BGM:街中っぽい曲】
【○SE:街の雑多】
【○SE:歩く音×2】
ミルモン 001_miru001 「最悪だ!あぁ本当に、これでもかというほどに最悪だ!何が最悪か分かるか、シュガ!?」
シュガ 002_syuga001 「王の命令で城を訪問したにも関わらず、適当にあしらわれたことですか?」 淡々と
ミルモン 003_miru002 「それもだ!だがしかし、何よりも許せないのは、この街の馬鹿女どもだ!人が折角、嫁候補を探しに来てやってるというのに、どいつもこいつも『背が低い』だの『可愛らしい顔』だのと!おのれぇ、この俺を子ども扱いするとはなんたる侮辱(ぶじょく)……!」
シュガ 004_syuga002 「その後の尊大な態度で、全員残らず『やっぱり生意気だった』と評した件については?」
ミルモン 005_miru003 「俺が悪いのではない!この俺の性格を理解し切れていない奴らこそ、最たる問題なのどわあっ!」 問題なのだ〜、の末尾で林檎を踏んで勢いよく後ろに転んでしりもちをつく。末尾は滑ったことの驚きと間抜けな声
【○SE:林檎を踏みつける音】
【○SE:地面を蹴る音】
【○SE:どしんとしりもちをつく音】
シュガ 006_syuga003 「ミルモン様!」 流石に少し慌てて
ミルモン 007_miru004 「っ〜……こ、こんな道端に林檎だと!?どこのどいつだ!事と次第によっては、この俺様直々に――!」
レディ 008_lady001 「あぁっ〜、大丈夫ですか?」
ミルモン 009_miru005 「成敗、を……え?あ……い、いやまぁ、大丈夫、だ。いや、です」 少し尻すぼみに。憤懣たる様子で顔あげたらレディが見えて言葉につまった
レディ 010_lady002 「そう!それは良かったですわぁ。あ、良かったらこの林檎、お一つどうぞ。そちらのお付の方も」
【○SE:紙袋がさごそ】
シュガ 011_syuga004 「有難う御座います」 淡々
レディ 012_lady003 「いえいえ。それではぁ」
【○SE:歩く音(フェードアウト)】
ミルモン 013_miru006 「…………いい」 可愛い、とも、良い、とも取れる様な呟き
シュガ 014_syuga005 「ミルモン様?」
ミルモン 015_miru007 「シュガ、あの女性の身元を調べてくれ。あぁ――俺は決めたぞ。彼女を、我が妃(きさき)とする……!」
【▼BGMフェードアウト】
【▲BGM:タイトルコール用】
アルーグ 016_arugu001 「ボイスドラマ トロイメライの奇跡 『Tea Break(ティーブレイク)』」
2.天魔王からの依頼
【▲BGM:何となくファンタジーの日常チックな曲】
ファースト 017_first001 「アヤカシの杖、ですか?」
ラプサン 018_rapu001 「ああ。悪霊じみた精霊が封印された杖なんだが、暴走した他の精霊だかに盗まれ、この街のどこかに流れ着いたらしい。それを強奪してこい、ということだ。ちなみに、これは俺ではなく、精霊王からの言づてだぞ。俺はそのついで、貴様たちの観察という遊びをやりにきただけだ」 呆れつつも平然と提案、後半は少し楽しそうに
アルーグ 019_arugu002 「王族って言うの変種ばかりだな……それより、聞きたいことがある。――この前取り返してやった契約書。あれは一体、何の内容だ?そこのモミアゲを操っていた奴は、一体何者だ?」
ラプサン 020_rapu002 「それは、貴様に関係のあることか?」 楽しんでる感じ
アルーグ 021_arugu003 「俺がアイツを殺す上で、邪魔になる奴を排除するためだ」
ラプサン 022_rapu003 「ふむ。貴様の事情など俺にはどうでもいいから、答えてやってもいいが……タダで教えるのは芸がない。アヤカシの杖を強奪してくれば答えてやる、というのはどうだ?」
アルーグ 023_arugu004 「交渉成立だ。その約束、忘れるんじゃねーぞ」
【○SE:猫の走る音(くぐもり、フェードイン)】
【○SE:扉が勢いよく開く】
ペコ 024_peko001 「リンゴーー!」 リンゴを口にくわえながら、聞き取りにくそうな感じで
ファースト 025_first002 「ペコちゃん、リンゴくわえながら走ると危ないよ。にしても、すごい良いタイミング……」 にしても〜はぼそっと。重苦しい空気をぶちこわす感じだったため
【○SE:歩く音(フェードイン)】
レディ 026_lady004 「あらあらぁ。天魔王さん、こんにちわぁ。はい。林檎をお一つどうぞ。モミーさんも」
【○SE:紙袋がさごそ】
【○SE:林檎を手にする音】
ファースト 027_first003 「レディさんは食べないんですか?」
レディ 028_lady005 「私はもう食べましたわぁ。丸々は食べれませんから、一口だけですけど」
アルーグ 029_arugu005 「……おい。食べかけあるなら、寄越せ」 声にならない溜息をつきつつ、ぶっきらぼうに
【○SE:林檎を手にする音】
【○SE:ナイフを抜く音】
【○SE:皮をむく音(皿の上に置く、の音まで)】
【○SE:皿の上に置く音】
【(○SE:きらきらと目を輝かせるような音)】
ペコ 030_peko002 「この林檎、ペコみたーい!!」
ファースト 031_first004 「うーん、ウサギの形じゃないかな。にしても、アルーグさんが、こんな細かい芸当持ってるなんて……!」
アルーグ 032_arugu006 「このサイズなら食えるだろ」 ため息つきつつ
レディ 033_lady006 「え?」
アルーグ 034_arugu007 「勿体ない事すんな。ここは城の中じゃないんだ。食べ物を粗末にすると、罰が当たるぞ」
レディ 035_lady007 「…………では」 ちょっと戸惑いつつも、息をひそめてそっと手を伸ばす
【▼BGM一気にアウト】
【○SE:扉が勢いよく開く音】
【○SE:歩く音(少しだけ早く)】
ミルモン 036_miru008 「ここが何でも屋だな!さぁ、迎えに来たぞ、レディ!」
【▲BGM:どこかヘンテコな王子様のテーマ】
ファースト 037_first005 「え、えっと……ど、どちら様で?」
ミルモン 038_miru009 「この俺様を知らないだと!?いいだろう。下々の者に名乗るのも、また、上に立つ者の勤め。俺様の名は――」 下々の〜辺りから下記の歩く音。
【○SE:歩く音(フェードイン)】
シュガ 039_syuga006 「突然の訪問をお許しください、何でも屋の方々。私はシュガ。こちらのお方は我が主、ミルモン様。この度は、そちらにいらっしゃるレディ様にご用向きがあり、参った次第なのです」 間髪入れずに
ミルモン 040_miru010 「そ、そうだ!ごほん……レディよ!貴様には、我が妃となる権利が与えられた!さぁ、一緒にくるがいい!」
【○SE:ばさーっとマントを翻す音】
レディ 041_lady008 「まぁ」 驚いたような感じ
ミルモン 042_miru011 「お前を最初に見たとき、俺は、そのすばらしい姿に胸を打たれたのだ。綺麗に整った顔立ち、周りを 気にする立ち振る舞い、林檎を渡すときのあの悪意のない笑み……お前ならば、俺の妃にふさわしいのだ!とはいえ、いきなりすぎたか?ならばこの狭い部屋に て、話し相手になる権利からでも全然いいぞ。さぁ――」
アルーグ 043_arugu008 「帰れ」 容赦なくばっさり切る感じで
ミルモン 044_miru012 「え?」
アルーグ 045_arugu009 「依頼人でないなら帰れ。こっちは忙しいんだ」
ミルモン 046_miru013 「なっ!?俺だって、忙しいなりにこの国にきたのだ。手ぶらで帰ってたまるか!大体、さ、さっきからその、因縁を付けたそうな目でこっちを見てるが、一体貴様は、レディのなんなんだ――!」
シュガ 047_syuga007 「こちらは"何でも屋"だと伺いました。その認識で、間違いはありませんね?」 ミルモンの言葉を遮るように。何でも屋、のところは気持ち強く
アルーグ 048_arugu010 「だから?」
シュガ 049_syuga008 「そちらのレディ所長に、本日、ミルモン様の話し相手になって頂く、というのもまた、依頼になりますか?何でも屋、なのですから」
アルーグ 050_arugu011 「言っとくが、こいつはどうせ」 不満と冷静の中間、みたいな感じ
レディ 051_lady009 「いいですわよ〜。ただ、私だけだと心細いですから、こちらの猫精霊、ペコちゃんが一緒でも大丈夫ですか?」 アルーグの言葉を遮るように
シュガ 052_syuga009 「かまいません。――ご当人が納得されているようですから、問題ありませんね?」
【○SE:椅子のきしむ音】
アルーグ 053_arugu012 「分かった。なら俺たちは、頼まれた捜し物でもするか。来い、ファースト」 ぶっきらぼうに、あまり気にした風でもなく、せいせいした様子で
【○SE:歩く音】
ファースト 054_first006 「えっ!?ちょっ、アルーグさん!?待ってくださいよ……!」 名前を呼ばれたことと、全く気にせず立ち去る様子に驚き
【○SE:走る音】
【○SE:扉の締まる音】
【▼BGM:フェードアウト】
3.万が一の鉢合わせ
【▲BGM:ファンタジーっぽい街の曲】
【○SE:街のがやがや】
【○SE:歩く音×2】
ファースト 055_first007 「アルーグさん、本当にいいんですか?あのミルモンって人、いきなり求婚してきたかと思ったら、話し相手になってくれとか。しかもレディさんはあっさり引き受けちゃうし……ついでにラプサン様は面倒くさいとかでさっさといなくなっちゃいましたし……」 非難よりは困惑した感じ、ただし最後だけ愚痴っぽく
アルーグ 056_arugu013 「アイツが決めたんだ。俺がとやかく言うもんでもない。ただ……今から会う奴には、口を滑らせない方が得策だぞ」 いつもなら断っている、と言おうとして、視線の先にリゼを見かけて、話を切り替え、別の意味で面倒そうな感じ
【○SE:歩く音(フェードイン)】
リゼ 057_rize001 「あらぁ、二人っきりって珍しいじゃないのぉ。お仕事中?」
アルーグ 058_arugu014 「リゼか。ちびっ子王に、アヤカシの杖、とやらの捜索頼まれた。――あと、先に言うが、レディは今は寝てる。話ならまた今度にしとけ」
リゼ 059_rize002 「あーらら、残念。でもま、アタシの用事はもう一個あるのよ。ねぇ、ここら辺で、やたら態度のでかいガ……ごほん。子供と、冷静な従者、知らないかしら?名前は、ミルモンとシュガ、というのだけれど」
アルーグ 060_arugu015 「つい数時間前にちょっくら関わった。お前、アイツらと知り合いなのか?」
リゼ 061_rize003 「他言無用よ。――隣国の王子様なの。しかも絶賛婚活中。お妃さま探しですってー」 ため息と鼻で笑う感じの半々
ファースト 062_first008 「王子!?なっ、何で自国内でやらないんですか?」
リゼ 063_rize004 「会ったから分かると思うけど、ほら、性格的に我侭でしょ?国内でお妃探しのパーティーやるたびに、女性の揚げ足取りまくりで……それはもう酷い評判しか残ってないのよ」
ファースト 064_first009 「ねぇ、アルーグさん。なんか、尚更、やばくないですか……?」 内緒話をする感じでトーンを抑えつつ
リゼ 065_rize005 「やばい?ねぇ、ファーストちゃん。――ペコちゃんはどうしたの?」
ファースト 066_first010 「そ、それは、レディさんがミルモンさんとの会話で心細いから一緒に残し――……あ」
リゼ 067_rize006 「ねーえーアルーグー?どーいうことかしらああああーー?」 声に怒りが混じりつつもなんとか楽しそうな感じ
アルーグ 068_arugu016 「……はぁ」 絶望的に面倒くさいという溜息
4.王子と守護者と杖
【○SE:教会の鐘の音】
【▲BGM:夕暮れ時の寂しい感じの曲】
【○SE:歩く音×2】
ミルモン 069_miru014 「あんの国王め!人がレディとの談話を楽しんでいるときに『明日のパーティーのご連絡忘れてました』とかで乗り込んでくるなどと!全く、非常識もいいところだろう!」
シュガ 070_syuga010 「何でも屋に乗り込んだ貴方様も変わりないですよ。……もっとも、女装癖持ちの国王だとは思いませんでしたが」 後半はぼそっと流石に少し引くかな、という程度に淡々
ミルモン 071_miru015 「シュガ……今日のレディとのやりとり、どう思った?」 むすっとして名前を呼びつつ、少し不安そうに
シュガ 072_syuga011 「ミルモン様の話をしっかりと聞き耐えたばかりか、所々で人を立てる様な淑やかながら押しのある発言。貴方様と釣り合いのとれる淑女としては申し分ありません。大臣達や国王様であれば、きっとお喜びになられるような方かと」
ミルモン 073_miru016 「本当に、それだけか?……俺は今日、ずっと自分の話をしたが、一度として、彼女の話を聞かなかった。気が、する」 ちょっと息を吐き、言ってから、気がする〜は自信なさそうに
シュガ 074_syuga012 「さて?そこまでは覚えておりませんので。まぁそもそも、今日会ったばかりの人間から、その人が分かるものでもありませんよ。それに、明日の午前は、街案内してもらう予定を取り付けたのです。その際にお話されては?」 知りつつも特に知らないふり、指摘して意識したら駄目な王子だと知ってるので
ミルモン 075_miru017 「う、うむ、そうするか。よーし、シュガ!宿に戻ったら、早速明日の予定を確認するぞ!」
シュガ 076_syuga013 「はい」 ちょっと微笑むように
【○SE:何か放つような音(少し離れた位置、物陰)】
シュガ 077_syuga014 「っ!?」 殺気みたいな気配を感じてびくりと
ミルモン 078_miru018 「ど、どうしたんだ、シュガ!?」
シュガ 079_syuga015 「ミルモン様。少々、この場でお待ちください」
【○SE:歩く音】
【○SE:どさっと倒れる音】
【○SE:きらっと光る音】
シュガ 080_syuga016 「っ、人が倒れて……それに、杖?」
【○SE:杖を持ち上げる音(鉄製)】
アヤカシ 081_ayakashi001 「全く、あの我儘王子は嫌になるわねぇ」 少しだけ女性っぽい感じの声で、アヤカシの杖。声を借りている感じ。編集でちょっと反響音みたいな加工を
シュガ 082_syuga017 「なっ!?わ、私の声が……私は、そんなことなど考えてない!」
アヤカシ 083_ayakashi002 「素直になりなさい。私は私なんだから。いつも振り回されて後始末ばっかり。本当は自分だけが訪問するはずだったのに、あの王子は勝手についてきちゃって。そして今日は変な女に一目ぼれ。あんな人形みたいな女性、どこがいいのかしら?」
シュガ 084_syuga018 「煩い!私は、ミルモン様の従者……あの方の面倒を見るために私がいる!そのことに、私は何の不満も!」 動揺を怒鳴ることで紛らわす感じ
アヤカシ 085_ayakashi003 「従者止まり」 にたりとしたり顔みたいな感じ
シュガ 086_syuga019 「っっ!!」 今度こそ衝撃を受けて歯を食いしばるように
アヤカシ 087_ayakashi004 「女に厳しいあの人だけど、私に対してだけは、心を許す。あの女がいなければ、私は何時までもそこ にいられた……あの女さえいなければ、ミルモン様は、貴方の事を、好きだと言ってくれるようになるのよ?ねぇ、シュガ。私が、手助けしてあげる。私は貴 方。貴方は私。貴方の望みを、私は叶えてあげられる……!」
シュガ 088_syuga020 「わた、しは……」
【○SE:しゃらんと鈴の音がなる感じ】
アヤカシ 089_ayakashi005 「ふふふ。契約成立ね」
【○SE:しゅーっと何か吸い込まれるような、怪しい系の音】
【○SE:走る音(フェードイン)】
ミルモン 090_miru019 「シュ、シュガ、大丈夫か!?さっきから動きがなく……って、ひ、人が倒れてる!?」
シュガ 091_syuga021 「ミルモン様。これはただの浮浪者。貴方様が気にすべきものではありません。こちらのほうは、後で私が処理をしておきますから。さぁ、宿に戻りましょう?」 淡々と。しかしどこか柔らかな響きで
【▼BGMフェードアウト】
5.街の中を散策し、喧嘩
【▲BGM:ちょっと明るい感じの町中曲】
【○SE:町のがやがや音】
【(○SE:噴水の音)】
【○SE:歩く音×3】
ファースト 092_first011 「ここがこの町の広場、アサム噴水公園です。数代前の人間王アサムが、精霊王、天魔王と共に、町を 防衛した場所、と言われます。噴水中央の銅像が、かのアサム王ですね。歴史を後世に残していくのは大切なこと。特に、人間は天魔や精霊と違い、限りある命 が短い。そういう意味では――」
ミルモン 093_miru020 「ええい、貴様は家庭教師か何か!俺とレディの観光案内を引き受ける以上、何かもっとおもしろい話をしろ!」 話が長くてうざったりからとぶったぎる感じ
ファースト 094_first012 「えぇー……そんなこと言われましても……」
ペコ 095_peko003 「にゃー!ペコ知ってる!『この噴水に、一緒にコインを投げて、音がしたら、運命の人』って!」
ミルモン 096_miru021 「おぉ、おもしろそうだな!いいぞ、ペコ!さぁやってみようか、レディ!」
ペコ 097_peko004 「あ、ペコもやるー!ファーストもやろー!というか、みんなでやろー!にゃー!」
アルーグ 098_arugu017 「俺は興味ない」 不服そうに
ファースト 099_first013 「やりましょう、アルーグさん。シュガさんから、ミルモン王子の護衛依頼されて不機嫌なのはわかりますけど、いい加減に機嫌直してください。っていうか、フォローする僕の身にも、少しはなってほしいんですけど……!!」 アルーグの末尾に被る感じで。珍しく押し気味に、少し声のトーンは落としつつ、むむーっとしてる感じ
アルーグ 100_arugu018 「……仕方ねぇか」 流石にあまりにも強く言われて、ため息混じりに渋々に
【○SE:小銭の音】
【○SE:きーんとはじく音】
【○SE:ぽちゃん、と落ちる音】
【○SE:鈴のような音、響く感じの】
ミルモン 101_miru022 「む。何の音もしないではないか」
ファースト 102_first014 「ま、まぁ、ペコちゃんの言うのは、たぶん、町の人の噂話とか、宣伝話でしょうから……」
ペコ 103_peko005 「えー?ペコ、さっきのお話、精霊王様から聞いたよ?」
ファースト 104_first015 「マジで!?あー、じゃ、じゃああれだ。運命の人、っていうのは、きっと、恋愛的な意味じゃないとかでー」
アルーグ 105_arugu019 「今、鈴の音が……」 ぼそっと、ファーストの末尾に被る感じ
ペコ 106_peko006 「レディは何か聞こえたー?」
レディ 107_lady010 「噴水の音が綺麗ですよ〜」
ファースト 108_first016 「つまり、特に聞こえなかった、ってことですよね」
ミルモン 109_miru023 「ふーむ。だがまぁ悪くはなかったぞ!よし、次の場所に案内――」 割とご満悦で、ファーストに指示しようとしたところで悲鳴の音
【○SE:悲鳴】
【○SE:獣の声×複数、5〜6ぐらい】
ファースト 110_first017 「なっ!?何で町中に魔物が……って、あ、アルーグさん!」 何で〜のところで地面を蹴る音で、って〜のところで、剣をふるう音をそれぞれ
【○SE:地面を蹴る音】
【○SE:剣を振るう音】
アルーグ 111_arugu020 「いいから、とっとと逃げろ!」
【○SE:獣の声】
【○SE:獣の走る音】
ペコ 112_peko007 「にゃっ!?こ、こっちくる!」
ファースト 113_first018 「ったく、こんなところで使いたくないんだけど!」 末尾の部分で攻撃
【○SE:光魔法】
【○SE:爆発音】
【○SE:しゅっとからぶる音、爆発から抜け出てきた音】
ファースト 114_first019 「しまった!?ミルモンさん、逃げて!」
【○SE:獣の声】
ミルモン 115_miru024 「う、うわああああああっ……!!」
【○SE:ざしゅっと切られる音】
【○SE:倒れる音】
ミルモン 116_miru025 「え…………レディ?」
【○SE:剣を振るう音】
【○SE:獣の鳴き声】
【▲BGM:静かに狂っている感じの曲】
【○SE:歩く音】
【○SE:服をつかむ音】
アルーグ 117_arugu021 「なんで、あいつを助けた」
レディ 118_lady011 「困っていましたので」 淡々と
アルーグ 119_arugu022 「殺しておけばいいじゃねぇか。お前の、お得意の魔法で、俺みたいに生き返らせればいい。何でそうしなかった?なんでお前が、こいつをかばう?」
レディ 120_lady012 「アルーグ。私は、核があり続ける限り、外傷に意味はないんです。でも、一人の命は一つのみ。だから、簡単に蘇らせることは……」 諭すように、悲しそうに
アルーグ 121_arugu023 「ならどうして!命が一つと分かっているなら、なぜお前は、二度も俺は助けたんだ!?意味が分からない!」 レディの末尾に間髪入れず、怒りより理解ができない、したくない、と拒絶ような感じ
レディ 122_lady013 「貴方は……分かってない。いえ、分かってはいけないんです」 淡々と、少しだけ悲しみと怒りを込めて。アルーグのためだけにやっている、という意味と、それを分かられては困るが言い分が勝手すぎる、という感じ
アルーグ 123_arugu024 「っ!!」
【○SE:剣を突きつける音】
ミルモン 124_miru026 「レディ!おい、馬鹿護衛!き、貴様、何をやっているんだ!!レディは、俺をかばってくれたのだぞ!?なのに、何故怒る!あまつさえ、剣を突きつけるなど……に、人間の風上にもおけない!!」
アルーグ 125_arugu025 「…………れるか」 やってられるか、という言葉だけど、文末のみ。ミルモンの言葉に頭が冷えて怒りやいらだちを丸め込んで全部放り投げたくなった
【○SE:どさりと落ちる音】
【○SE:剣をしまう音】
【○SE:歩く音(フェードイン)】
ファースト 126_first020 「ちょっ、アルーグさん!い、行っちゃった……というか、レディさん、大丈夫ですか!?」
レディ 127_lady014 「えぇ。かすり傷ですわぁ〜。ほらぁ」
ミルモン 128_miru027 「ば、馬鹿者!淑女が胸元を開けっぴろげに見せて、どどどどうするんだ!!い、いいからこの上着を羽織れ!」
【○SE:ばさりと羽織る音】
レディ 129_lady015 「あらあらぁ。ありがとうございますわぁ〜」
ミルモン 130_miru028 「ふ、ふふん、礼には及ばん。とはいえ、その格好のままはなぁ……おっ、そうだ!俺に良い考えがある!」
ファースト 131_first021 「なんだろう。イヤな予感しかしない……」
【▼BGMフェードアウト】
6.お城の舞踏会
【▲BGM:お城の舞踏会みたいな曲】
【○SE:人々の談笑の音】
リゼ 132_rize007 「つまりアルーグは、魔物におそわれた際、レディと剣を突きつけるような喧嘩をして仕事を放棄。一方、あのガ……ごほん。ミルモン王子は、破れた服を見繕うついでに、此度のパーティに彼女を招待した、と。……さて、ファースト。君は次に、何をすべきか分かるか?」
ファースト 133_first022 「あの……この発言、一歩間違えたらどうなります?」
フラワー 134_flower001 「天魔ならば、翼に悪戯をされるのは相当苦痛と聞いてるのぉ。くっけけけけ」
ファースト 135_first022 「って、精霊王!?な、何でここに!!」
フラワー 136_flower002 「アヤカシの杖、その後どうなったのかききとぅなってのぉ。まぁ、魔物の話じゃが、恐らく、杖による操り人の仕業じゃろう。杖が魔法を狙っているのは自然なことじゃからのぉ」
ファースト 137_first023 「まぁ、そうですよね……えっと、何をすべきか、ですけど、いなくなったアルーグさんの代わりに、レディさんの護衛、ですよね。一応ペコちゃんもついてますし、今も視界に入ってますから大丈夫かなーと」
フラワー 138_flower003 「ほぉ……ファーストよ。お主、アレがソレだと思うのかえ?」
ファースト 139_first024 「アレって……え?い、いない!?」
フラワー 140_flower004 「呪(しゅ)による幻術の痕跡を感じるのぉ。どうやら先手を打たれたようじゃぞ?くっけけけけ!」
【▼BGMフェードアウト】
7.真実を知る
【▲BGM:夜の闇と説明にあいそうな曲】
【○SE:ばさばさと羽根の音】
【○SE:扉を開ける音】
ラプサン 141_rapu004 「よぉ、不死の騎士……いや、人間流に言えば、死神騎士、の方が正確か?」
アルーグ 142_arugu026 「何しに来たんだ。例の杖なら、全く情報ねぇぞ」 言われた言葉に対しては特に関心はなく、ただ少しふてくされた感じ
ラプサン 143_rapu005 「ほぉ?ここの玄関から、アヤカシの杖の痕跡を感じるから、てっきり宛があると思ったんだがなぁ」
アルーグ 144_arugu027 「何……?」
ラプサン 145_rapu006 「ファーストから軽く連絡を受けていたが……何をそんなにふてくされているんだ。あの女は、お前にとって壊す対象でしかない。何故、心を乱す?」
アルーグ 146_arugu028 「知るか。俺だって……何でアイツにいらついてるのか分からない。だから、余計に腹立たしいんだよ」
ラプサン 147_rapu007 「ふむ……仕事の依頼には、前報酬、というのが必要だと聞いた。だからこれは、俺なりの、前払いとしておくがいい」
アルーグ 148_arugu029 「なんだよ」
ラプサン 149_rapu008 「あの契約書は、俺らより前の王達が交わしたもの。内容は、この国に制御の結界を張ることであり、天魔と精霊が現存する魔法陣を維持すること。魔法は原理であり、理(ことわり)そのものだ。願い主の意志と条件さえ満たせば、内容がどうであれ発動する」
アルーグ 150_arugu030 「何が言いたい?」
ラプサン 151_rapu009 「貴様が殺そうとしているアレは人ではない。――魔法そのもの。どこぞのバカな人間によって召喚され、制御のために人の器に収まっている。ただ、それだけだ」
アルーグ 152_arugu031 「アイツに、自分の意志はないと?」
ラプサン 153_rapu010 「ない。あれは、人の姿を模した存在。奴の意志はなく、人の意志を真似ているにすぎない。中にあった精神なぞ、とうに魔法の一部だ」 きっぱりと
アルーグ 154_arugu032 「なら……俺が生き帰った、不死になった理由はなんなんだ……?」
ラプサン 155_rapu011 「はっ、簡単なことではないか。魔法は、人の真なる願いに反応する。つまり……貴様は、死を望んではいなかった」
アルーグ 156_arugu033 「違う!俺は、自ら望んで死を選んだ!アイツに意志がなく、俺が望んでいないのだとしたら、ここにいる意味は、一体、何だって言うんだ!?」
ラプサン 157_rapu012 「さて。俺様に問うたところで、答えが出せるほど、聖人君子ではない。そしてその答えは、お前自身が見つけねば意味がない」
アルーグ 158_arugu034 「っ……!」
ラプサン 159_rapu013 「……まぁ、虐めるのはここまでにしておこうか。そろそろ行かねばな」
アルーグ 160_arugu035 「どこに」
ラプサン 161_rapu014 「あの魔法の元だ。アヤカシの杖が魔法に気づいたのであれば、狙うは道理だろう。何せ、万物の願いを叶える存在だからなぁ。――貴様はどうする?」
アルーグ 162_arugu036 「……アヤカシの杖とやらに、俺の物をかっさらわれる訳にはいかない」
ラプサン 163_rapu015 「決まりだな。では、行こうではないか、死神騎士よ。文字通り、死を運びに」
【○SE:ばさばさと羽根の音】
【▼BGM:フェードアウト】
8.対峙
【▲BGM:妖しい感じの曲】
【○SE:歩く音×2】
ペコ 164_peko008 「随分歩くのね、にゃー。ミルモン、置いてきてよかったの?」
シュガ 165_syuga022 「ミルモン様にはお聞かせできないお話ですので……つきました」
ペコ 166_peko009 「ここ……この間来た、レディの部屋?」
レディ 167_lady016 「そうですわねぇ。それでシュガさん……いいえ。杖の貴方は、一体、どういったご用件かしらぁ?」
【○SE:しゃらんと鈴の音がなる感じ】
アヤカシ 168_ayakashi006 「……なーんだ、すぐばれるんだ。ほんと、魔法っていうのは察しがいいのね。……用件は簡単。私にその体、譲って欲しいの。あぁ、生け贄が必要なら、この体でもいいですけど」
レディ 169_lady017 「それは、契約違反、ではありませんか?」
アヤカシ 170_ayakashi007 「契約違反?ははっ、おもしろいこと言いますね。私の目的は魔法を手に入れること。そのために、この国に送り込まれたんだから」
【○SE:どさっと倒れる音】
ミルモン 171_miru029 「シュガ……どういう、ことだ?」
アヤカシ 172_ayakashi008 「あぁ、ついてきてしまったんですね、ミルモン様……わがままで自分勝手でやかましい、私の、大大だーい嫌いな我が主!本当に世話がやけます。あれほど、ついてこないようにと念を押したはずなのに」 若干シュガの声トーンで
ミルモン 173_miru030 「なっ……!?」
アヤカシ 174_ayakashi009 「私はね、前から貴方が大嫌いだったんです。いつもいつも迷惑と苦労ばかりで、今回の旅も、全く空 気を読まない幼い発言だらけ!でも、他の女性よりも私を一目置いている。そういったところは凄く好きでしたよ。とても愛してます!――そこの女に一目ぼれ した今は、余計に、あなたが憎く、そしてその部分がとても愛おしい」
ミルモン 175_miru031 「…………」
アヤカシ 176_ayakashi010 「さて、話を戻しましょう。どうですか?私が魔法を得るためには、他に何を用意すれば」
ミルモン 177_miru032 「違う。お前は、シュガではない」 アヤカシの末尾に被る感じで、ぼそりと、しかしはっきりと意志を持って
アヤカシ 178_ayakashi011 「は?何を言っているんですか、ミルモン様。私は貴方様の従者、シュガ。そして、これは私の本心で」
ミルモン 179_miru033 「黙れ、偽物! シュガはそのような女ではない! 彼女は、大臣たちに土下座をしてまで、俺を城の外へと連れだしてくれた! だからこそ、それに報いるため、俺は妃探しをしようと心に誓ったのだ! あの姿に、嘘偽りなどない。貴様の言葉は、 全てデタラメだ!!」 怒鳴るように、音割れしない程度に勢いをつけて
アヤカシ 180_ayakashi012 「……やれやれ。本当、人の話を聴かないガキですね。まぁ、どっちでもいいですよ。どのみち、貴方にできることは何もない。私がそこの魔法を手にすれば、やっと、この封印を――」 末尾で窓ガラス盛大に破る音と、地面に着地して、剣を振う感じ
【○SE:窓ガラスを割る音】
【○SE:地面を蹴る音】
【○SE:剣を振るう音】
アヤカシ 181_ayakashi013 「ちっ!」
【○SE:相殺する音】
【○SE:ばさばさと羽根の音】
【○SE:地面に着地する音】
アルーグ 182_arugu037 「ったく、窓ガラスからご入場とか、次からはぜってーやんねーぞ」
ラプサン 183_rapu016 「そうか?豪快なのは演出的に最高だと思うがなぁ」
【○SE:走る音×3(フェードイン)】
ファースト 184_first025 「見つかった!って、アルーグさんに、ラプサン様!?」
リゼ 185_rize009 「どうやら、杖を持っているのは、従者のようだな」
フラワー 186_flower005 「ふぅむ。杖に完全に取り込まれておるのぉ。杖を折っても、元に戻るかどうか」
アヤカシ 187_ayakashi014 「こうなっては仕方ないですね……無理やりにでも、その魔法の体を奪い取る!」
アルーグ 188_arugu038 「好き勝手させるかよっ!」
【○SE:剣を振るう音】
【○SE:相殺する音×3,4ほど】
【▲BGM:コーラスある曲】
ミルモン 189_miru034 「シュガ!!くそっ!何か、何か手は!」
レディ 190_lady018 「ミルモン様。貴方は、シュガさんを救いたいと、その覚悟はおありですか?」 淡々と
ミルモン 191_miru035 「覚悟なぞ当然だ!彼女は俺の……大事な存在だ。主として、俺は彼女を助ける!」
レディ 192_lady019 「では……彼女と貴方の気持ち。それが代償です」
ミルモン 193_miru036 「気持ち?レディ、お前は一体何を……――いや、今はそれを問うてる場合ではないか。いいだろう。気持ちでもなんでも持って行くがいい。俺は王子、人を守る責務を、果たすべき存在だ!」
【○SE:魔方陣の発動する音】
アヤカシ 194_ayakashi015 「なっ、まさか魔法が、私を消すなんて……!私は!私はまだ、あの方に、封印を解いてもらう約束が……!」
【○SE:杖にひびの入る音】
【○SE:ぱきーんと割れる音】
【(○SE:女性の悲鳴か、獣の悲鳴)】
【○SE:どさっと倒れる音×2】
ファースト 195_first026 「シュガさん!って、ミルモンさんも!?」 倒れた二人に慌てて駆け寄る
【○SE:走る音】
【○SE:しゅーんと収まる音】
【(○SE:かつんとこける音)】
【○SE:抱きかかえる音】
アルーグ 196_arugu039 「お前が俺を助けたのは、俺が願ったからか?それとも、同情したからか?」
レディ 197_lady020 「どちらでも、ありません……私は、貴方に……――て、ほしかったから……」 末尾で気を失う感じ。信じてほしかったから、はやや掠れ気味に
【○SE:衣擦れの音】
アルーグ 198_arugu040 「また言い逃げなんて、ずるいだろうが」 何となく腹立たしさと、僅かに嗤ってる感じ
【▼BGMフェードアウト】
9.忘れていることと覚えていること
【▲BGM:街中っぽい曲】
【○SE:街の雑多】
【○SE:歩く音×2】
シュガ 199_syuga023 「ミルモン様、本当にお妃探しは宜しいのですか?」
ミルモン 200_miru037 「あぁ。どーにも探す気が起きないからな。それにしても、昨日開かれたパーティーで、襲撃者に驚いて気絶してしまうとは、なんたる不覚……!だが……同時に何故か、少し、ほっとしている。意味は、よく分からないがな」 不思議そうに思いつつも無理やり納得している感じ
シュガ 201_syuga024 「私も……何となくですが、少し、晴れ晴れとした気分です。ただ一方で、心残りもあるような」
ミルモン 202_miru038 「うーむ。帰ったら、共に医者にかかりにいくぞ、シュガ」
シュガ 203_syuga025 「え!?私も、ですか?」
ミルモン 204_miru039 「お前に何かあったら、俺が困る。これからも、ずっと、共にいくのだからなぶっ」 偉そうに胸を張った瞬間に走ってきたレディと正面衝突
【○SE:歩く音(フェードイン)】
【○SE:どんっとぶつかる音】
シュガ 205_syuga026 「ミルモン様!」 やや慌てて
ミルモン 206_miru040 「っ〜……ぶ、ぶつかってきたのはどこのどいつだ!」
レディ 207_lady021 「あぁっ〜、大丈夫ですか?」
ミルモン 208_miru041 「女!林檎の紙袋を持っているなら、前を気にするべきだぞ!俺以外の人間がぶつかったら、因縁をつけられるかもしれん。気を付けるといい!」
レディ 209_lady022 「はぁい、分かりましたわぁ。では、失礼いたしますねぇ」
【○SE:歩く音(フェードアウト)】
ミルモン 210_miru042 「全く。美人な顔立ちなのはいいが、ああも不安定なのはどうにも好かん」
シュガ 211_syuga027 「ミルモン様。そういったこと、面と向かって言わなくなりましたね」 少し嬉しそうに
ミルモン 212_miru043 「む?まぁその……流石に、お前に何度も言われているからな。気にするようにはしている。――と、とにかく、国に帰るぞ、シュガ!」
【○SE:歩く音】
【▼BGMフェードアウト】
【▲BGM:EDっぽいの】
【○SE:歩く音】
レディ 213_lady023 「アルーグ、林檎を買ってきたのでいかがですか?」
アルーグ 214_arugu041 「お前は食べたのか?」
レディ 215_lady024 「一口だけ食べましたわぁ」
アルーグ 216_arugu042 「……その食べかけ、よこせ」 ため息と共に
レディ 217_lady025 「だからアルーグ、林檎を切って頂けませんか?出来たら、可愛いのがいいですわぁ」 アルーグの末尾に被る感じで、遮るように
【○SE:紙袋がさごそ】
アルーグ 218_arugu043 「……そーいやお前、あの時、食えなかったんだもんな。あの馬鹿王子のせいで」 ぼそっと
レディ 219_lady026 「王子様?まぁまぁ。王子様がいらっしゃったことがあるのですか?」
アルーグ 220_arugu044 「いいや。ただの、夢話さ」
【○SE:林檎を手にする音】


formed by N的シナリオチェンジャー