あらすじ



用語集

鬼(おに)

:人間の負の感情が寄り集まった存在の総称。
本来は幽霊のようなもので、特定の形を持たない。
その体は、鬼自身の怨念と、現世に出現するための力の、二つによって構成されている。
普段は、現世と別次元に存在するのだが、人の不安が募る夕暮れ「逢魔が時」になると、
時々、力を付けた鬼が空間の隔たりを越えて現れ、人々の魂を食らい始める。

祓滅(ふつめつ)

現世に出現した鬼を、払い滅すること。
滅するだけの場合、鬼の怨念が元の次元に戻って、再び力を付けたときに現世に出現してしまう。
そこで、鬼自身の怨念を弔い払い奉り、その上で残った力だけを滅する。
祓い滅するので"祓滅(ふつめつ)"と 言われている。

祓滅屋(ふつめつや)

祓滅(ふつめつ)を行う者達の総称。
基本、鬼を見るための「見鬼の才」を持つ。
彼らは特定の祓滅武器を持つことで個々の正装となり、
鬼に向き直る形で彼らの怨念を祓い、力を滅することを生業としている。

見鬼の才(けんきのさい)

鬼を見ることが出来る力のこと。
見鬼の才を持つ者は、鬼たちの姿が見える一方で、鬼たちに狙われることが多い。
そのため、幼少時から自分たちの身を守るために、祓滅屋としての技術を身に着けている。

祓滅武器(ふつめつぶき)

鬼を祓滅する際に使用する武器でその形状は様々。
近年の武器は改良によって、武器を持つことで自動的に正装となる。
武器ごとに起動するためのキーワードがあり、それによって様々な効力を発揮する。
この際、体全体に鬼たちと同じ次元をまとうことで、
一般人には見えなくなり、且つ、鬼達に攻撃を加えることが出来る。

監視機関(かんしきかん)

鬼や祓滅技術に関するすべてを統括する組織であり、
祓滅屋界隈では「機関」と呼ばれている。
鬼の大量発生や祓滅屋の起こした社会的問題に対して対処する。

パートナー制度

一方が奉り祓うことに集中し、もう一方が力を滅することに集中出来るようにと、
祓滅屋界隈における古くからの因習。
これは、監視機関が存在する現代になっても変わらず継続されている制度であるが、
そもそも祓滅屋を営む人間はそんなに多くないのもあり、
大抵の祓滅屋は、書面だけの仮の存在をでっち上げて登録をしている。